そろそろ@L_starの通算5000tweetになるが、ちょうど誕生日と重なる感じであるというか、書いてる時点で日本時間なら到達済みなのでいろいろ総括してみようかと思う。

今年はやはり3.11のショックが特に大きく、それでいろいろと変わってしまった。とか言っているうちにようやくtwitterの使い方が分かってきてふぁぼられとRTを増やし、ずっと懸念だった800followerを越えたらみるみるうちに今は1250に迫る勢いである。もちろんツイッタラー・ブロガー仲間から見るとかなり少ないが、そんなに頑張らないわりには成績が出たのかなと思っている。ふぁぼれら数はfavstar調べで執筆時現在1760を記録しており、1/3fav/tweetはタイムリーなことを言わない割には上出来かなと思う。

 

受けたツイートを再紹介すると以下のとおり。

1位:「緊急時こんだけ節電できたんだからそれを継続すれば原発つぶせる」を「業績悪化でボーナス0にした時も君たち生活できたんだから、今後ボーナス廃止ね」は似ている。短期的に無理は出来ても、組織化できていなければ長期戦には耐えられない。無理して達成した数字は長期的考察のベースには使えない

なんと250fav750RTと言うダントツの化け物。これが何でそこまで受けたのかは未だに難しいが、流れがあるのだろう。あと「腑に落ちる例え」はみんな好きらしい。

2位:もちろんみんな知ってると思うけど、「品格がない」という言葉は「お前ごときには既得権はやらない」の婉曲表現です。

3位:日本と言う国は本当にガラパゴスだ。大臣の進退で問われるのは何をやったかではなく、どんな失言をしたか。今日本に最適な閣僚は、寡黙な灰皿ではないだろうか。

4位:現在の日本文化を解読するのに、日本人の特殊性という特異点概念を一度でも使ったら負け。99.99%まで、日本がたどった歴史・地理・経済等の要因だけで説明できる。今ある社会は、どうであれ我々の行動の結果とわずかな偶然の産物なのだ、ということは心しなければならない。

やっとまじめなものだが、これは実際このブログを書くときにもっとも重要視することの一つである。

5位:真の日本人なら、あらゆる災害があっても出勤できるように完璧に体制を整え、一切の「想定外」など許さない。もちろん大地震・巨大台風のような「100年に一度の大災害」ごときで遅刻するようなら、それは一族郎党万死に値する。「コスト」などという言い訳をするのは売国奴。当たり前のことだよねっ

6位:Jobs本は、iPadで読むと印象深く、SonyReaderで読むと悪の総裁に見え、GalaxyTabで見ると剽窃者そのもので、Kindleで読むのが一番マイルドに見えるってぴゅあ読書家が言ってた。もちろん電力は東京電力から直で引くのがお勧め。(捏

7位:空気で突き進むというのは、将棋で言うと定跡知らずの力戦調。思えば「やってみれば何とかなる」は日本人社会の典型的な行動パターンで、努力量積むことで相手に勝ってきた。対してグローバル社会はきっちり定跡勉強して、手を読んでから打ってくる。しかも努力する。勝てる。この差は大きすぎる。

8位:この発想でいくと反原発は絶対にうまくいかないな。なぜなら反原発により得する人と言うのが反原発派にはほとんどいない。一部の知識人が有名になって講演会で儲かったりするかもしれないけど。あとは少ない取り分の取り合いになって内ゲバになり終了。安保闘争の再来だ。

9位:最近知ったのだけど、「地獄への道は善意で舗装されている」は本来「みんな善意は持っていても改善策を誰も実行しない(から地獄へ一直線)」と言う意味。要するに「お前ら口だけでなんにもしないだろ」という話。「善意でやったことが結果として地獄を招いた」というのは誤用。

なお、実際には両方の意味で使われているようです。

10位:芸術やって学んだ教訓のひとつに「下手な独自性休むに似たり」というのがある。たいていのことは以前にやりつくされていて、残っていないと言うことは駄目だったと言うこと。徹底的な鍛錬の末にわずかに出てくる微妙な差が、本当のその人の独自性。はたして「日本独自」はどっち?

 

さらにブログの年間アクセスランキング

1位:PostgreSQLを本当に高速化したい人のための10のポイント

最近すっかりやってないせいで、これに続く何かを書けないPostgreSQLネタ。しかしロングセラーである、というか、やはり技術ネタはロングランになる傾向が強い。


2位:二十一世紀にふさわしい「頑張る」を考えよう…「若い人たちに時間を気にしないで働いてもらう」騒動の本当の意味
全体的にスランプな中で、8月上旬は個人的な事情もあってかアクセスの稼げるエントリが書けたが、これが一大ヒットした。BLOGOS側も結構盛り上がった。賛否両論あったが、題材も良かったしうまく乗れた。また手法的にも「左右に投げ分けつつ狙い澄まして真ん中にズドン」という個人的なスタイルの集大成のような作品になった。

3位:海外ニート氏退場に思うこと
同じく8月の優秀作。海外ニート氏が居なくなったのは重ね重ね寂しいことだ。これは検索ワードで引っかかってくる人が多く、長期的にヒットした。

 

4位:オランダに住んでいるからこそ思う、外国人参政権論を考えてみた
おなじみロングラン。正直これとかもう民主党に売国されちゃいなよ、日本人!とかのコメント欄を思い出しながらTPP議論を見ると、全くなんの進歩もしてないゴミのような意見の数々に愕然とした。

TPP開国だの鎖国だの言う前に、目の前の敵が誰かを知るべしでそういう話をしたが、結局のところ、彼らは戦略という詰め将棋の話ではなく、自分の感情を正当化するための馬鹿詰めしてるだけ、と言う印象。

5位:オランダ料理がなぜまずいか、君は考えたことがあるか
これも長い「オランダと日本の比較もの」の中でのベストセラー。これも本質はミニマックス理論で2位のあれと同じ、良く書けたエントリだと思う。しかしそういうのが受けているのではなく「オランダ料理」という検索ワードでやってくるだけ、と言う印象。

 

6位:プログラマーの三大美徳の中に見る「二十一世紀にふさわしい頑張り方」
2位のやつの続編。プログラマーの三大美徳は実際個人的にずっと実践しているので、さしたる違和感はない内容。受けた理由は@yukihiro_matzが釣れたことにつきる。

 

7位:「オランダでは新生児の50%はイスラム教徒」はデマ
新作デマもの。IRCで書かれてかっとなって反論した感じ。受けた理由はこれの発表後に2chに再度このコピペが貼られ、反論に紹介されたのがまとめサイト経由で。

 

8位:科学を信じるか、心を満たすかという二律背反
BLOGOSのほうが人気だった。「と殺見てベジタリアンに」という比喩が受けたので反・反原発エントリと思われているが、あとでも書いてるとおり、元々は反・反原発ではなく、ホメオパシーが話題になったときに代替医療関連についてのエントリ(全部没にした)の下書きがベース。続編にして改良版の信じただけでは救われないが、信じなければ救えない ― 人の内側と外側のバランスを考えるはこのブログでも1.2を争う力作だと思うんだが、全く受けなかった。

9位:10000時間積み上げるだけの簡単なこと・・・本当に?
10000時間もの。元々人気はあるが、受けた理由は2位のエントリで紹介したから。骨格も同じ当ブログ流である。L.starもブロガーとしてはたぶんそろそろ10000時間越えてきた。

 

10位:「オランダが*外国人参政権導入により*ひどいことになっている」というのはガセ
4位の続編でやはり定番。

 

次点:VoltDB登場 – RDBMSのようでRDBMSではない新システム
技術もの。AKB48総選挙で使われたので話題になった。これはこれで本当は他にもいろいろ面白いことがあるんだが、続編を書こうと思いつつ。こう言うのが書けると自己アピールにはなるんだが。

 

基本的にツイッターではわかりやすい皮肉やひねりが入っているとやはり受けが良い。やはり流れが速いだけに軽妙な作風が好まれるようである。そしてそういう昨今の軽い流れを感じていると、ブログでの芸風が「重い」と感じてしまう。なかなか難しい。

 

今まで割とステルスモードでやってきてそういう結果にもまあ満足していた。サボっていた前半にくらべ、後半はペースも上がってようやく軌道に乗ってきた感じであるが、とにかく(これはブロガーだけではなく私生活もなのだが)自己プロモーション力不足を痛烈に感じている。次の一年の課題は自分をもっと宣伝すること、そのための種を用意すること、そして今まで割と闇雲にやってきたブログ芸人としての芸風の整理、の三点だろうなぁ。

まあそんなわけで次の1年も皆様よろしくお願いします。