さて昨日(執筆時の日本時間では一昨日)のツイッターでのトピックはやはり「まんべくんのTwitter」事件。例えば毎日新聞ではこんな感じ。

まんべくん:ツイッターに苦情殺到で閉鎖…北海道長万部町


うちのブログの流れだと海外ニート氏の時のように「他人を煽る発言がどうなの」とか「いくら自分の気に入らない発言だからと言って町に攻撃を仕掛けるような卑怯者はけしからん。全くネトウヨは」みたいな話になるわけだが、ここはがらっと変えてむしろsengoku38の時のような、この状況を利用するような話をしたい。

もちろん炎上マーケティングはよほどうまくやらない限り手痛いことになってしまうのだが、しかし現実には町というより一私人の暴走であり、狙ったわけでは無かろう。だから「長万部町も被害者です」とまあ言ってしまうのもありだ。実際炎上に巻き込まれて火傷したともいえる。

しかし暴走にしろ何にしろ勢いが出来てしまったのは事実だ。なにしろまんべくんのkloutスコアは今日現在85もあるのだし、一気にネットだけとはいえ全国ニュース。それならその流れに便乗してここで動くのが常道であろう。というわけでここは「傷に膏薬」ならぬ「火傷に膏薬」マーケティングで打って出るべきだ。失うものが無いなら恐れることはない。

このタイミングなら、「地方同士の連携」「最新のネットと地方をつなぐ」「地方からのコンテンツ発信」という3つのテーマで集客が出来るだろう。以下に意図を伝えるべく適当な例を考えたので話消費税程度に読んでいただきたい。
「ネット・萌え・ゆるきゃらを利用した町おこし」の総括

ここ数年のゆるきゃらだの萌えだのを使った地方町おこしの例は言うまでもなく増えているが、多少のトラブルはあれどこの「まんべくん事件」のような「不祥事」になったのは最初じゃなかろうか。当然今後も成功例も、問題も、そして問題にすらならず風化していく例もどんどん増えるだろう。そろそろいったんみんなでまとまって総括して、反省点や成功点を洗い出してみてはどうだろうか。長万部町は、それをちょうど言い出しやすい地位にある。題して「第一回日本ご当地キャラサミット」

数カ所の成功例、失敗例の紹介から、パネルディスカッションぐらいまでやれば数百人程度の集客が見込めるだろうし、知見が集まることと、地方の町おこし担当同士のネットワークの構築というのはそれ以上の価値があるのではないか。
「田舎に活用してほしいネット」の宣伝

先のをカンファレンスの1本の軸とすれば、今度は逆、「既存のネット企業から、地方に活用してほしいものの紹介」という反対の宣伝も出来るだろう。今回の問題の一つは、「ネットをあまり知らない市町村側」が「分かっている担当」をうまく使い損ねた例とも言える。それを防ぐためにも、地方の人間が現在のネットを勉強してもらう機会が必要だ。

これは例えば大分で活用されているFacebookの話とかもそうだし、グルーポンのようなマーケティング手法とか、あるいは普通に楽天等のモールもいろいろと地方の人たちに届けたいメッセージを持っている。こういった人たちの架け橋になる良い機会だ。

なお個人的には最近@HAL_Jが最近よく話題にしている「Facebookや位置情報で地方商店街の町おこし」と言うテーマが気になる(彼が何処かにまとめていたはずだが探して見つからなかったのでURLは見つけたら貼る)
「二代目まんべくん」争奪戦

最後は一転して馬鹿話題で。さて終了してしまったまんべくんに対して、早くもそれを揶揄するネタアカウントが登場している。
早くも「まんべくん」ツイッター復活!?殺意の波動に目覚めたまんべくん「ツイッター中止など……なまぬるい!!」【追記有り】

このスピードこそがネットの真骨頂である。今頃こんな記事書いているL.starはその点遅すぎる。自覚はあるが昨日眠かったんだからしょうがない。

「殺意の波動に目覚めたまんべくん」が速攻消えてしまったのは残念だが、こういうまじめという言葉などつゆ知らず、なネット世代に興味を持ち続けてもらうには、なにより火に油を注ぎ続けるのが必要である。

こうなったら町が「真・まんべくん決定戦バトルロワイアル」でも開いて争ってもらってはどうか。

おのおのTwitterアカウントを開設させて

  • Facebookの「いいね!」やはてブの数を競う前哨戦を戦い抜いた人が決勝で町に集まる

  • 町内を歩き回るゲームとか、町の特産品を宣伝させたりとかさせて点数を競う

  • 「どっちの料理ショー」みたいなのをさせてもいいかも。


当然全部ニコ生で中継。途中他地方からのキャラが乱入したりとか、「殺意の波動に目覚めたまんべくん」役の人(しかも元まんべくんの人が中の人とかだとなお良し)が飛び入り参加してきたりとか、そういう仕組まれたアクシデントありでお願いしたい。ついでにオタ系イベントも開ければかなり宣伝になるだろう。

最後の落とし方はいろいろ考えられるだろうが、個人的には参加者みんなが海の幸に舌鼓を売って「やっぱり長万部良いね」とか和気藹々と終了とか、今までの盛り上がりを無視して視聴者がぽかーんとするようなシュールなエンディングを期待したい。