周りのTweetでびっくりしたが、2chあたりに生息する一部のの心許ない連中から個人情報暴露されたらしい海外ニート氏がブログとtwitterを閉鎖したそうな。直接のソースはないが

海外ニートさんblog閉鎖?騒動

などで語られている。

L.starは割と反社畜的な情報も発信していたから、彼の退場を惜しむ名前に見たことがあるようなのがちらほらと。また同様のクラスタに居ながらやはり去年ブログを止めてしまった@HAL0213ともtwitterでは交流があった。そういう意味では「あいつらの仲間」と思われている節もあるだろう。海外組だし。

海外ニート氏とは実は直接やりとりは少ない。が、2年ほど前に珍しく以下のエントリは彼のブログに対する反応で、向こうでも紹介されている。

明文化されていない制度に振り回されるのはもうやめませんか?

昭和的な日本の労働環境に対して外からの視点を導入することで現状の問題点と改善の方向性を指摘する。@HAL0213にも海外ニート氏にも言い分に一定の理があったのは事実だろう。

しかし二人とも攻撃中心で、脇が甘かった。融和(最近の言い方だと「妥協」)に対する目標を提示してこなかった。江戸の敵を長崎で討つような卑劣な手段を使った相手に問題がないわけではないだろうが、それに対する防御策をちゃんと練ってたのか?練ってなかったら自業自得じゃないか。

しかし、その「反社畜」に特化したブログのスタイルがそういう防御をなおざりにせざるを得なかった最大の理由だと思う。実は、さっきのエントリの彼の反応に対して、さらにもう一個、以下のエントリを書いたのだ。

必要なのは攻撃ではなく融和 – 相手をそっくり取り込むのが上策である

今回あらためてこの文章を読み返しながら、ちょっと悲しい気分になってしまった。このときにはもう、ああいう一方的な既存体制側のプライドをずたずたにしても平気な論説ではいずれ躓くと言うことが分かっていた。

L.starは煽るエントリも嫌いではないしたまに書く(そしてほどよく炎上して叩かれる)が、むしろ最近は対立する2つの派閥の真ん中の絶妙な、お互い妥協しやすい位置を狙ってオピニオンを書くようにしている。いや、少なくとも本人はそのつもりである。それは「一方的に叩く」というやり方では本当の幸せにはならないと思うからだ。

しかし、結局のところ全然不十分だった。自分の所属するクラスタすら止められてなかったのだ。突っ走っていた彼らを止められなかったのは至らなかったところと反省している。

ちょうど先2つのエントリも労働関係だったが、言葉や様式や慣習など違うことは多々あっても、我々(つまり社畜の人も反社畜の人も反・反社畜の人も)の目指す先は同じはずなのだ。だからこそ陰湿な喧嘩やいじめなどやめ、協力できるところは嫌々ながらでもしなければならない。

この間のエントリそのままだが「妥協しなければ我々が負ける。」のだ。