気がついたら1ヶ月経ってしまった。一度帰国して、忙しい日々をすごした。そしたら3kg太った上にオランダに帰って旅行疲れですよw

とりあえず久々に何か書いてみようと思って軽い話題から。

民主党 最近何かで民主党が政権執ったら日本は終わりみたいな事を聞いたのですが、... - Yahoo!知恵袋.
実際にオランダでは、外国人参政権を導入して以来、イスラム人による集落地域が出来上がり、独立宣言をされて、国家分裂の危機に陥ってます。

もとねたは2chのコピペっぽいが、どうもL.starの知っているオランダと違うオランダがあるらしい。オランダはもともと非常に移民に寛容な政策を採ってきた国なのは事実だが、上で正しいのは以下の2点だけ。

  • 外国人参政権を導入

  • イスラム人による集落地域が出来上がり


正直、2点に相関関係すらないんじゃないかと思う。もちろん、イスラム人コミュニティの評判がオランダ人にとって悪いのはある程度事実ではあるのだが、それだけだ。独立宣言は聴いたことが無い。国家分裂とかなんのことだ。むしろワロンとフランドルで仲の悪い状態が続いているベルギーを混ぜているんじゃないのか。だとしたら移民政策は一切関係ない。

まあ何がいいたいかというと、上のコピペはたわごとだということだ。いやしいて言うなら、極右政党オランダ自由党の声明かもしれない。しかしそんなのは国民の総意でも現実でもない、ただのアジテーションだ。

ところで、L.starは日本の移民政策を大幅拡大すべきとかには正直あまり賛同しないが、必要な日本再構築のためにも、優秀な外国人にはもっと門戸を開くべきだ。そして彼らを安心させるためには居住外国人(永住権程度は必要だろう)に対する選挙権は必須だ、と考えている。実際、反イスラムの(移民政策に不寛容だろうと想像される)ウィルダースの自由党が票を伸ばした脅威に直面して、いろいろ考えることがあったのだ。

彼がもし与党になれば、優秀なオランダに貢献しているのも、テロリストや予備軍も、イスラム教徒であるだけで十把ひとからげに追い出されるかもしれない、というのは実際在住外国人として他人事には思えなかった。参政権が無ければ、彼らにはNoを発する権利すら与えられないのだ。そんな状況で永く住みたい、社会に貢献したいと思うだろうか?

また、俗に言うネトウヨたちは、今外国人参政権に反対する理由として在日韓国人たちをあげる。しかし、在日韓国人のせいであなたがた在日アメリカ人に選挙権をあげられません、という理由をいったい誰が理解するか?私なら言うだろう、「馬鹿にしているのか」と。そして、そういう人こそ今考えていることがL.starと同じような志の高いこと(と、まあ本人は信じている)であったとしても、次に「今度は中国人を排斥しようぜ」と言い出すのではないかと恐れている。当初の目的を忘れてしまって。これではナチの再来だ。

そんな日本は嫌だ。日本は鎖国で成功したのではない。単一民族としてだけで成功したというのなら、世界中にある日本車と日本電化製品は何だというのだ?勝手に買われただけか?もちろん売れたのには理由があったのだ。ちゃんと世界で何をすべきか考えた人がいるから売れているのだ。輸出国家である以上、世界をちゃんと見れる組織なくして成功はおぼつかない、という初歩的なことに気づいてほしいものだ。

だから私は、外国人参政権についてネトウヨの指摘するようなものを中心に現状多少(かなり、かな)問題があることを認めつつも「認めるべき」というべきだと思うのだ。そして認めるという論点に立って、問題を排除することが必要だ。さもないと目的を忘れてしまう。われわれ日本人全員が世界に対して広い目を持つ必要は無いのはもちろんだが、しかし広い目を持つ人が活躍する余地は間違いなく必要なのだ。それを踏まえるなら長期的な視点として「前に進む」という意思を持って、それを明示することこそ必要なのだ。さっきのアメリカ人に、の話なら「現在かくかくしかじかの問題があるので、それが解決してから」というなら、みんな納得するだろうし。

うっかり話が長くなってしまった。まあ最近のいろんな論点を見るにつけそんなことをつらつら考えてしまうのだ。もうちょっと軽くしたいと思わないでもないけど、やっぱりblogではちょっと無理かな。まあ、毎日更新の軽い記事をもうちょっと増やすのがいいかもしれないけど。

なお、これはL.star個人の考えであり、最近の選挙に関連して既存政党が同様の言葉をどう解釈しているのかは知らない。同じ単語を使うからといって、同様の考えをしているとは限らないので、その点はご自身で判断いただきたく。