-Wolfram|Alpha
単語を解釈して、ほしい情報を集約して持ってきてくれる画期的な検索エンジン。

-Microsoft Bing
LiveSearchの新バージョンとはいえ、Desision Engineだの銘打っており、検索より踏み込んだ内容を目指している。

-Google Wave
XMPPというIMベースのプロトコルをベースにしながら野心的にいろいろ組み込み、チャットからWikiぐらいまでをすべてリアルタイムに統合しそうな勢いの新「プラットフォーム」

-Opera Unite
今日初期アルファ版が登場した何か。Operaをベースにファイル共有だのメディアプレイヤーだの付箋紙だのチャットだのを統合したやはり新プラットフォームとでも呼ぶべきもの。自分自身をサーバ化し、P2Pに近い環境を構築する。

ここ一ヶ月ぐらいに立て続けに発表されたものだけれども、どれもインパクトが強い。上2つは従来の検索エンジンと同じインターフェースを持ちつつも、検索エンジン以上の何かと主張しているものである。下の二つは、あくまでブラウザをベースとしつつも、新しいコミュニケーションを提案するプラットフォームとでも言うべきものだ。もちろんこれだけではなく、FacebookやTwitterの流れも含めて、新しい方向に向かいつつあるという感じがするのだ。もちろん、Webなんて常に進化しているわけだから、個々の技術を「なんだ、こんなの今までずっとあったもので新しくもなんともない」というならそのとおりだろう。しかし、個人的には今現在普及の閾値を超えて、そういう方向への実際に役に立つ概念になりつつある、と感じるからこそ、こんなエントリを書いているわけである。

何が起こっているかというと、

- ソフトウェアは、より人間の意思決定を支援するように動いている
- 古いアーキテクチャのコンテキストは生かしつつ、よりよい再実装によって置き換えられる
- よりリアルタイムに、より密に統合。

なんと驚いたことに、Webは再発明されつつある。過去の経験を踏まえて。これは2ヶ月前にはまったく思いもつかなかったものだ。

こう、感覚的に思っていたのは、Webは集約するか発散するかどちらかだろうか?という点だった。特に顕著なのはクラウドである。クラウドはまさにインフラの超統合である。当然反発の声が上がるだろうし、そもそも超統合が効率的かどうか?という疑問も出てくる。しかし、まさか両方の方向から攻めてくるとは思いもよらなかった。「クラウド化」とは「ユーザーが、実体がどこにあるか気にせずに使える」ということであり、そのためには集約されたサーバは、あっても良いしなくてもいいのだ。

最近強くGoogle Waveに印象付けられたからというのもあってOperational Transformationを勉強したりしていたけれど、時代のスピードは予想を超えて速いようだ。となると今回の大変革には、またもや乗り遅れてしまった感がある。次回こそは、その末席でもいいから世界を変える側にいたいな、と痛切に思う。そのためには、勉強しなければいけないことがまだまだたくさんある・・・