The Long Now Foundation


などというへんてこな財団がある。昔Disneyがやっていたプロジェクトだ。10000年先がどうなっているかなんて誰にも分かるはずがないのに、それを予測して、何かを残そうというプロジェクトだ。まさに芸術以上の何者でもない。

実は、このプロジェクトについては、Danny Hillisについての記事をだいぶん前に読んだことがあったので知っていた。似ている話だなと思ったら、Boardの中に彼を見つけることが出来た。まだやっているらしい。へんてこな人間だが、シリコンバレーでは誰もが一目置く化け物技術者であるらしい。その記事の題名は「ドロップアウト」だったことは、記事自体とダニーの圧倒的な描写がとても鮮烈だったので覚えている。そんなことを言っていたら、いつの間にか(元Sunで)MarimbaのKim Poleseも名前が出ている。Thinking MachineはどちらかというとSunっぽい会社だったが、Sun関係者が多いのだろうか。

あれがいつだったか覚えていない(まだ実家にいたので、たぶん2001-2002年頃じゃないかと思う)が、それから何年たったのだろう。あの当時、私にとっての彼は雲の上どころが、よく分からないけどすごい人だった。しかし前にもエントリに書いたが、実際にクラスタリングの世界でわずかでも仕事をし動向を追っている今は、彼の偉大さがむしろさらに身にしみてきている。シンキングマシン社に関係したエンジニアなど見る限り、まさに神のごときである。一層遠くなった。

しかし、いつかは偉大なエンジニアたちと机を並べ、誰にも誇れるような素晴らしい仕事をしたいという思いは、今もある。しかし、今は全然無理だ。そもそも頭の出来が違いすぎるし、経験の差も歴然としている。私は脳内コンピューターを数学理論で回す理論派ではない、残念ながら。そんな中で、自分の持っている力と、その方向性を生かして、自分らしいどのようなやり方で、同じだけのパフォーマンスが出せるか。そういうことを考えながらいかないと。

残念なことは、この財団あまりおかねをもっているようには見えない。なので、たぶんここで働くとしたら、先に生涯年収を稼いでおく必要があるだろう。この経済下では無理か: