まあそこら中に情報が出た頃なのでいまさらではあるが、正直最初に聞いたときは相当取り乱してしまった。

しかし、どちらも自社製品を持ちつつ、自社製品以外からはベンダー中立っぽい立場を標榜していたように思われる2社が合併して、というのは心底意外である。これでIBMと勝負できる企業サイズとラインナップを手に入れたことになる。特に、Oracleに買収されるのをおそれてMySQLをSunが買収したと言われているのにね:)

まああとはこの先どうなるかという話になるが、以下つらつらと思うことを。

  • Solarisは存続だろう。ただ、むしろもっと外に出していかないと苦しいんじゃないかと

  • OracleVM/Sun xVMとか、ZFS/Btrfsとか微妙に立場がない気がする。

  • Oracle Enterprise Linuxの立場が悲惨。Miracle LinuxはもはやOracleでも何でもない気がするが。

  • MySQLは、多くの予想に反して発展すると思う。肥大化したOracleの代わりになれるんじゃないか。たぶんPostgreSQLにおけるEnterprise DBのような立場になるかもしれない。そもそも、Berkley DBもInnoDBもあるし、実はOracleは反OSS企業ではない。

  • まあでも、開発者的には面白くなかろう。Oracleの部隊が大挙してやってきたり、Oracle的な変更を加えさせられたりするだろうから。

  • そんなにオープンソースでないと嫌というなら、すでにforkしているDrizzleという手もある。そう言う意味では「MySQLが本当に自由を失った」とか言う人がいるが、事実に反する。とはいえ、まだstableになっていない状況を何とかしないといけないが。

  • しかし、同じDBでもApache Derby=Sun Java DBはまったく持って立場がないな。かわいそうに。

  • PostgreSQLの立場がこれで安泰、と言う人がいるが、Sunは最大のパトロンだったわけだ。なのでむしろ相当の痛手であろう。

  • ただ正直、IBMが買った方が良かったんじゃないかという気はする。Oracleを乗せないためだけにも

  • 前にexadataの話をしたけど、あれのハードはHPだったような。はしご外された?