個人的にデスクトップでWindows Vistaを使っているが、世で言われるほど悪くは感じない。メインはノートなのでそんなに使ってないからだろ、と思わないでもないが、それより会社環境のXP(Banias機)のほうがよっぽど遅い。まあマシンの時代に沿ったOSを使わないと、遅く感じるのは仕方がないだろうが。

しかし、XPや2Kが褒められているのを見ていると「それ、何か違うんじゃない?」と言いたくなる。何が違うのかと考えていたら、2000とVistaは結構似ていたな、と言うことに気づいた。

  • 度重なる遅延と機能変更。2000=コードネームCairoはたぶん一番遅延したOSだし、Vista=Longhornもそれに次ぐだろう。多数の理想があって、切り捨てられ、縮小していく様はたぶん同じような変遷だろう。

  • OSのビット移行。16/32ハイブリッドのWin32s->Win32へと移行する最初の正式バージョンである2000、 Win32->Win64の移行を果たす最初の正式バージョンとなるVistaで重なっている。ただ、どっちも完全な移行は果たせなかった。

  • 互換性問題。カーネルが大幅に変更されたのを受け、互換性問題が頻発した。例えばWin98のVxDドライバは2000では一切動作しないなど。

  • 安定性重視による性能が犠牲に。特権モードをアプリケーションで平然と使うDOS譲りの98に比べてNTカーネルの2000は性能で大きく劣った。一方Vistaは多くのドライバをカーネルモードから追い出して、マイクロカーネルとしての本来の姿に戻ったことが性能を大きく落とした。

  • 良い設計だが、実装がまずい。設計レベルではせっかく安定性を高めたにもかかわらず、実装上で足を引っ張る部分があったため、実際の安定性はなかなか高くならなかった。

  • ホーム向け、ロースペックPCに対する問題。2000など本当にひどく、ホーム向けに展開できないと判断された。そのため無理矢理Win32sを延命したMeを出さざるを得ず、Meは史上最悪Windowsの名を欲しいままにした。当初予定通り2000がホーム向けに対応できれば何の問題もなかったのに。一方VistaはそこまでひどくはなかったがAeroが必要とするやや時のロースペック、Netbookに十分適応できなかった。


改めて並べてみると、まるでそっくりだな。強いて言うならUIの不連続性ぐらいだが、考えてみると2Kも98から結構変わっていたように思うのだが。結局Vistaはまあ想定の範囲内のひどさのOSで、たぶん文句を言う人はいつまでも言い続けるだけなのではないかと思う。

一つだけ良いことは、Windows7ではMS自体が危機感を持っていろんなチューニングをまじめにやっているということだろう。XPと7がどの程度の共通点を持つことになるかは分からない。が、このままちゃんといけば、7は結構良い評価を受けられるのでは無かろうか。Vistaがあとで良い出来と言われるかどうかは、7のひどさに掛かっている:) 7がXPほどひどくなければ、Vistaは一生クソOSとして終わるだろう。まあでも移行期のOSなんて、ののしられて当然の代物だから仕方がない。開発者には申し訳ないと思うが。