いつのまにやらずいぶんと年を取ってしまったな、と自分でも感じる。まだ10代の頃は「自分の寿命は36歳」と思っていたが、気がつくともうあと2年だ。思わなくなったのはいつからだろうか。もちろん今では漠然と50とか70と言う数字を思い浮かべているが、何故36と思わなくなったのかは思い出せない。
結婚したから、という安直な理由ではなかった。その頃にはもうすでにその考えは捨てていた。結婚前に10代当時の一番の友人に言われて、そう思っていたのを改めて思い出したから、良く覚えている。
仕事を得たから、では断じてなかったと思う。私にとって仕事は目的だったことはない。むしろ、自己実現の手段だった。仕事があるかどうかより、仕事が手段として正しいかどうかのほうがよほど影響していた。
となるとやはり、プログラマになったから、だったかもしれない。コードを必死で書いているときは嫌なことを忘れていられた。目の前にあるものに全力でぶち当たる、というのはそれほど魅力的だった。でも、それが直接的な理由ではなかったように思う。プログラマで、かつ何か自分を支えるものがあったときだったのだろう。
自分はこの先何歳生きたいと思うのだろうか、そして何歳まで生きるのだろうか。いつまでたっても結論のでない話だが、それにああでもないこうでもないと言っていられるうちが、健康で幸せな証拠なのかな。
そんなささやかな幸せを自分の誕生日に捧げてみよう。
コメント