2009年04月

The Long Now Foundation


などというへんてこな財団がある。昔Disneyがやっていたプロジェクトだ。10000年先がどうなっているかなんて誰にも分かるはずがないのに、それを予測して、何かを残そうというプロジェクトだ。まさに芸術以上の何者でもない。

実は、このプロジェクトについては、Danny Hillisについての記事をだいぶん前に読んだことがあったので知っていた。似ている話だなと思ったら、Boardの中に彼を見つけることが出来た。まだやっているらしい。へんてこな人間だが、シリコンバレーでは誰もが一目置く化け物技術者であるらしい。その記事の題名は「ドロップアウト」だったことは、記事自体とダニーの圧倒的な描写がとても鮮烈だったので覚えている。そんなことを言っていたら、いつの間にか(元Sunで)MarimbaのKim Poleseも名前が出ている。Thinking MachineはどちらかというとSunっぽい会社だったが、Sun関係者が多いのだろうか。

あれがいつだったか覚えていない(まだ実家にいたので、たぶん2001-2002年頃じゃないかと思う)が、それから何年たったのだろう。あの当時、私にとっての彼は雲の上どころが、よく分からないけどすごい人だった。しかし前にもエントリに書いたが、実際にクラスタリングの世界でわずかでも仕事をし動向を追っている今は、彼の偉大さがむしろさらに身にしみてきている。シンキングマシン社に関係したエンジニアなど見る限り、まさに神のごときである。一層遠くなった。

しかし、いつかは偉大なエンジニアたちと机を並べ、誰にも誇れるような素晴らしい仕事をしたいという思いは、今もある。しかし、今は全然無理だ。そもそも頭の出来が違いすぎるし、経験の差も歴然としている。私は脳内コンピューターを数学理論で回す理論派ではない、残念ながら。そんな中で、自分の持っている力と、その方向性を生かして、自分らしいどのようなやり方で、同じだけのパフォーマンスが出せるか。そういうことを考えながらいかないと。

残念なことは、この財団あまりおかねをもっているようには見えない。なので、たぶんここで働くとしたら、先に生涯年収を稼いでおく必要があるだろう。この経済下では無理か:

まあそこら中に情報が出た頃なのでいまさらではあるが、正直最初に聞いたときは相当取り乱してしまった。

しかし、どちらも自社製品を持ちつつ、自社製品以外からはベンダー中立っぽい立場を標榜していたように思われる2社が合併して、というのは心底意外である。これでIBMと勝負できる企業サイズとラインナップを手に入れたことになる。特に、Oracleに買収されるのをおそれてMySQLをSunが買収したと言われているのにね:)

まああとはこの先どうなるかという話になるが、以下つらつらと思うことを。

  • Solarisは存続だろう。ただ、むしろもっと外に出していかないと苦しいんじゃないかと

  • OracleVM/Sun xVMとか、ZFS/Btrfsとか微妙に立場がない気がする。

  • Oracle Enterprise Linuxの立場が悲惨。Miracle LinuxはもはやOracleでも何でもない気がするが。

  • MySQLは、多くの予想に反して発展すると思う。肥大化したOracleの代わりになれるんじゃないか。たぶんPostgreSQLにおけるEnterprise DBのような立場になるかもしれない。そもそも、Berkley DBもInnoDBもあるし、実はOracleは反OSS企業ではない。

  • まあでも、開発者的には面白くなかろう。Oracleの部隊が大挙してやってきたり、Oracle的な変更を加えさせられたりするだろうから。

  • そんなにオープンソースでないと嫌というなら、すでにforkしているDrizzleという手もある。そう言う意味では「MySQLが本当に自由を失った」とか言う人がいるが、事実に反する。とはいえ、まだstableになっていない状況を何とかしないといけないが。

  • しかし、同じDBでもApache Derby=Sun Java DBはまったく持って立場がないな。かわいそうに。

  • PostgreSQLの立場がこれで安泰、と言う人がいるが、Sunは最大のパトロンだったわけだ。なのでむしろ相当の痛手であろう。

  • ただ正直、IBMが買った方が良かったんじゃないかという気はする。Oracleを乗せないためだけにも

  • 前にexadataの話をしたけど、あれのハードはHPだったような。はしご外された?

最近来客が忙しくていろいろできてないことだらけだけど、イースター休暇はミュンヘンに。パリすらまだ何も書けてないけど、取りあえず生きてますと言うことで。実は下書きが数本たまって居るんだけど。

Google App Engineが標準ふまえつつJava対応したりとか、mixiアプリがオープンβ状態になったりと興味深いことは多いけど、うまく行動に結びつけないと、と思ったり。Facebookで荒稼ぎしているソーシャルWebゲーム屋のように、課金アイテムと引き込んだ友人量で差が付く形のゲームを作ればそれほど投資無しに結構儲かるんじゃないかな。しかもGAEとかEC2でやれば、初期コストもかからない。

ただし、日本の場合嫌儲がいるから簡単ではあるまいなぁ。たぶん課金前提と見られかねないゲームは絶好の叩き材料だろう。しかし叩かれようが何をしようが、一部のユーザがそれなりの課金を喜ぶのであれば、悪意の声など聞く必要はこれっぽっちもない。

実は頭の中にもうアイデアは書いてあるのだが、実現して儲かってもそれをハンドルする技量がないし、海外在住では税金とかも難しいのだ・・・

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