2009年01月

派遣村の疑問 - アルファルファモザイク


なんというか、いつもの2chとまとめサイトのように意見が入り乱れている。問題は、仲間割れしているのではなく、多数の視点がある中でどれもが一つの視点でしか物事を見れてないことにある。

この事件における登場人物は以下の通りだ。なお、故意にシニカルな紹介文を加えておく。

  • 派遣労働者 - この物語の建前上の主人公。ひとくくりには出来ないが、一般的には底辺層である。

  • ホームレス - 今回主人公のふりをして多数村に参加しているとされている。生きる気力はあるが勤労意欲に乏しく、派遣よりも底辺層である。

  • 政治団体 - ここで、この物語のこの部分の黒幕とされている。権力に反対し権利を主張する。今回の主張は「派遣を救え」という正論だ。が、反対することが目的と化しており、その行動全体がすでに疑問視されている。

  • 主に輸出中心の大企業 - 主人公派遣労働者の主な雇用主。急激な円高に恐れをなし主人公たちを大量に契約解除する羽目になった。一方で円安により大量の内部留保を作っているが、その目的はいまいち不明。

  • 与党 - なにしろ大きすぎるため、一つの政策にしても調整に次ぐ調整が不可欠で、果断な処置が執れない。

  • 野党 - 政権を奪取する意志があるが、奪取した後何をしたいか不明な団体。

  • マスコミ - 視聴率と広告のためにだけ働く。

  • ネット - 掃きだめ。口だけは威勢が良いが、だからといって何かが出来るわけではない。L.starは今回ここに含まれる。


まあずいぶん出てきた。が、まずもって理解しないといけないのは、この中に100%シロなのは居ないと言うことだ。だから、誰かの視点に立てば別の誰かを叩くのは簡単である。ネットはそこに踊らされているだけである。

誰もが自分勝手であり、誰もが他人の利益に無頓着である。そして、利益誘導だけはみんなとても優秀なのだ。落としどころがどこになるかと言う議論が一番重要なのに、一切なされていない。派遣雇用はどの程度維持されないといけないのか?働く意志はどの程度ないと最低限生かすべきではないのか?どこまでの不幸は最低限甘受しないといけないのか?

本来は、こういう状況では誰かが最低でも交通整理をして、「全員」の利益を最大化する方向に動かないといけない。残念ながら、それをやろうとしても利害があまりにも多すぎて動けない。日本はそういう深刻な病に陥っている。芯が無くてぐちゃぐちゃだから、スパゲッティ社会構造とでも名付けるべきか。


  • MacWorldの基調講演。MacMiniがないのにがっかり。

  • むしろHP2140萌え

  • hnsの日記をwordpressに移行。旧日記をインポート、完全移行達成にあるスクリプトをそのまま使ったので、コメントなどは移行できなかったし、なぜか全部Jan-1970になる挙動が。取りあえず置きっぱなしにして様子を見るか。

  • コメントが移行できてないので、その辺も含めて考えないとなぁ。

新年はローマに行ってきました。見たところは

  1. ヴァチカン

  2. 古代ローマ史跡(コロッセオ一帯、カピトリーノ美術館、カラカラ浴場。残念ながらアッピア旧街道は天候不順のためパス)

  3. 定番(真実の口とかトレヴィの泉とかそういうの)


古代ローマで最大の隆盛を誇った後衰退した町、と認識していたら甘い甘い。

  • かつて大商業都市であったアムステルダムはだいたい4階建てのペンシルハウスのような住居がびっしり

  • 今も世界の中心の一つであるロンドンは5階建ての大きなアパートがそこら中に


というので、やはり商業都市として栄えたところはでかい住居がいっぱいあるのだなと思っていた。また、ロンドンの稠密さを見て、アムステルダムはあれには及ばなかったのだな、とも思った。

で、ローマに付いてみたら、上記と同年代と思われる6階以上のアパートでびっしり。ロンドンも比べものにならないと思うぐらい。キリスト教の中心地でもあったここは、まさに世界の首都だったんだ、と。これ以上の規模はたぶんニューヨーク(見たこと無いが)と東京しか無理だろう。あるいはパリだろうか。

そして、コロッセオを初め、フォロ・ロマーノに残る史跡群の圧倒的なこと。現代にあっても圧倒的な規模を誇るそれらは、まさに中世の人々から見れば、魔法と見分けの付かない技術であっただろう。たいていの観光地で、自分なりに歴史を考察したりその意義について考えたりして、ある程度納得したりするようにしていたが、ローマだけはあまりにも圧倒的すぎて私の頭脳が理解を拒否してしまったようだ。個人的なお勧めはパンテオン。何故かはまったくよく分からないが、非常にリラックスして力がみなぎる場所であった。

あと料理は抜群。クリームを入れないチーズ味こってりのカルボナーラはまったく持って好みだったし、、トマトとチーズが素晴らしい味を作り出すピザ、実に素晴らしい。

なんというか未だにしっくりと来ないが、とにかく楽しんで来たことは確かだ。とりあえず頑張って消化してみたいとは思う。

あけましておめでとうございます。今現地時間で30分ほど新年に突入したところですが、さっきからずっと花火が鳴りやみません。オランダの風物詩でしょうか。ミスで打ち上げ花火が至近距離で爆発されたりすると怖いです。

まだblog再開して一ヶ月半ですが、今年は頑張って続けたいと思いますのでよろしくお願いします。

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