2009年01月

なにしろ日本語情報がないせいで、相当に混乱している模様。他のblogサイトでもアクセス急増とかそういう話があったし。あまりにも引っかかって来るので、申し訳ないからちょっと情報をまとめておこうかと思う。

  • HP2133に準ずるデザイン、キーボード含む。2133のキーボードは非常に広々していて使いやすく、素晴らしいと思ったが、あれを継承している。

  • Atom N270+i945GCというごく普通のCPU/チップセット/グラフィックス。ベンチマークも予想の範疇。

  • 1024x576という大きさであれば性能は十分。1366x768の場合ではちょっと性能不足か。LEDバックライトで、発色自体は綺麗と言う。

  • バッテリーは6セルで7時間ぐらい持ったという報告も。まずまずスタミナがある。

  • USBx2、Ether、ExpressCard/54、SDスロットと、あまり多くない。BTはオプション?


べた褒めのレビューとEngadgetに評された2つと、他に2つのレビューをgoogle先生から見つけてきた。ただし全部1024x576液晶+HDDモデルで、おそらく日本人に人気になるだろう(割高の)SSD+1366x768液晶モデルではない。

  • http://computershopper.com/laptops/reviews/hp-mini-2140

  • http://www.pcadvisor.co.uk/reviews/index.cfm?reviewid=109090

  • http://www.notebookreview.com/default.asp?newsID=4796

  • http://www.laptopmag.com/review/laptops/hp-mini-2140.aspx?page=1


ばっと見る限り一般的なネットブックに比べて優れているところは、キーボード、液晶ぐらいでそれほど無いと思われる。Type Pのような圧倒的な新提案はないが、ネットブックの部品に、比較的高級なノート向けパーツを使って外装強化したという程度だろうか。まあもちろん、ネットブックのかゆいところに手が届いている製品と言えよう。

それより問題はSSD+高精細液晶機がいつ出るか、だ。SSDに関しては本当に今すごいペースで進化しているので、買い時に困る。今HDD買って載せ替えればいいんだけど。

他のパーツ、例えばAtom-DPは当面ネットブック向けには登場しない(技術的な理由ではなく、政治的な理由 - これが売れると本当にCoreの市場を食ってしまう可能性がある)ので、しばらくバージョンアップも考えなくて良いだろう。

聞こえてきているのはGN40と呼ばれるチップセット(G45ベースと言われている)は弱点であるグラフィック性能を改善するだろうが、これも詳細は全然見えてこない。そうこうするうちに、グラフィック機能内蔵の新型Atomが登場してくるだろうと思われる。これは省電力だけど、性能はどうだろうなぁ。

Trolltechそのものの理念がまったく持って感じられないというか、オープンソースとしても中小ISVとしても不思議な選択になってしまった。
これが今までの一貫性を一切感じない最大の理由は、もはやいままでQtのやってきたことは第一レベルの戦略ではなく、Nokiaの戦略に付随する戦術の一形態に過ぎなくなった、ということである。

当然だろう。変わったのはTrolltechでもQtでもなく、それらをとりまく時代なのだから。おそらくそれに追従するのが正しいのだと思う。

重要なのは、理念や目的の正しさより、手段としての有用性だ。今の時代、多くのものが理念やイデオロギー的なものより、実際に有効かどうかにシフトしているように感じる。今回の決断も、それに沿っているように見える。

某所のRDBMS書き物が停滞して久しいけれども、少しづつ書く気力も湧いてきたので頑張って書きためる意味でも草稿のような覚え書きからはじめてみる。

RDBMSというかSQLデータベースは多数の実装があり山のような機能差がある。が、実際には、比較すべき部分はそれほど無い。良く「どのRDBMSを採用すべきか」というので機能表を延々作って議論するようなのがあるが、どれもあまりにもたくさんの項目を雹に出来るため、一見仕事をしているように見せられるが、実は馬鹿げている。

主要部分のうち、自分の欲しい機能をピックアップして、それを備えているかどうか、あとは得意なOSやサポート体制、価格で決めればいい。SQLの書きやすさとかストアドプロシージャの、とかいうのは二の次である。どうせ、そのRDBMSに適したノウハウがあってそのノウハウに沿ったチューニングが必要になるという意味で、どれも同じなのだ。

ここではその「決め手になる機能」について具体的に言及したい。内容はあくまでL.starの偏見に基づいた何かであり、ブレインストーミングがてら書いているので、必ずしも完璧ではない。が、まあ参考になれば幸いである。

  • ネットワーク接続
    いわゆるスタンドアロン型かどうかの壁。通常、ネットワーク接続が必要ない場合は多数のロック競合とかマルチセッション向け機能が不要なため、わざわざネットワーク接続を前提としたサーバ型DBを使う必要はない。逆にシングルプロセスを前提にしたようなのは、ロックの競合とかで悩まされるため多数のユーザ向けにならない。

  • ACID特性の初歩 - トランザクションとWAL等のロギング
    次にポイントになるのはまじめにACIDをサポートする気があるかどうかである。はっきり言ってACIDはまじめに実装するとコストが高いので、必要でないなら使わないことが一番である。ここでのポイントはちゃんと一貫性を持ったトランザクション、そしてクラッシュリカバリ機構を持つかどうかである。
    ここで落ちる代表者はMySQL-MyISAMである。ただし、ロック競合を気にせずやってしまうMyISAMの検索性能は非常に印象的である(少なくとも昔はそうだった)
    ついでにいうと、WALを持つDBはたいていPITRとバイナリレベルのオンラインバックアップをサポートしている。ここがないと、データ巻き戻しが必要になるかもしれない、バックアップが必要になる中規模社内アプリケーションでは使いづらい。

  • ACID特性の応用 - 行ロック あるいは MVCC
    その次は、トランザクションにあわせてロックをどの程度に取るかである。テーブルロックしか取れないDBはここで脱落する。レコードレベルの書き換えを性能維持しつつ行えるため、更新に関する使いやすさが格段に増す。ここまでクリアするDBは、単一ノードによる汎用アプリケーション基盤に使える。意外なことに、スタンドアロンでも使えると言うのが売りのJava製DB、Apache Derbyはここまでクリアしている。
    ちなみに個人的には読み-書きor書き-読みでロックしないMVCCは素晴らしいと思うが、一方でデータ管理が煩雑と言う欠点を抱える。これを完全に解決しているのは見たことがない。この管理がどの程度まで作り込まれているかは、メンテナンスフリーと真に言えるかどうかの分かれ目である。
    さらに付け加えると、ロックの多寡はマルチCPU時の性能に顕著に効いてくる。つまり、ロックの少ないDBはCPUを増やすほど性能がリニアに向上する。この部分は、どの程度のマシンでどの程度の性能を要求するか、という決定のためには重要である。

  • HA機構、パーティショニング、レプリケーション、あるいは何らかのクラスタリング
    複数台数による分散の壁。数秒/数分レベルの障害検知切り替えが出来るかどうかは、高可用性を必要とするミッションクリティカルなアプリケーションの必須条件である。
    またそれとも共通するが、分散による性能向上は、これがないと、巨大Webサイトなどを構築することはまず不可能だろう。また、どの程度の台数までスケールするか、という点が、サイトをどこまで簡単に巨大化できるか、という部分に直結してくる。
    また、ここでロックの多寡も影響してくる。つまり、CPUに関するのと同じように、台数が増えるとどれだけスケールするかというデータが重要である。ちなみに、私個人としては、たいていのRDBMSクラスタはせいぜい4程度、という認識である。それ以上、たとえば数百クラスになると、最近ではBigTableやHadoop hbaseなどのRDBMSとは根本的に異なるタイプの提案がされている。
    なお、クラスタリング等に関しては、現実に自分たちの欲しているものに合致しているか検討するのは非常に難しい。一つには機能要求が非常に多岐にわたること、そしてもう一つは実装が複雑なため、望む品質に達しているとは言い難いことが多いことである。システムは出来るだけシンプルにつとめよう。複数のアドオンをごちゃごちゃと詰め込んで一見要件リストを満たすようにしても、現実にはうまくいかないものである。その点も含めて、ノウハウが難しい。


どうだろう。ここに出てきた機能は数としては決して多くないが、そのDBをユニークたらしめる部分をかなり網羅出来ていると思う。ビジネス案件ではやはりACID+HA必須、大規模Web案件では複数台動作必須、など、類型化しているのも確かであるが、プログラムとしての複雑さは上記で説明しきれると考えている。

あとはこれをどうまとめるかだが、そこは本番に取っておくと言うことで。

昨日個人的に欲しいネットブックの話を書いたら、どういうわけかHP 2140 (Mini)でググってくる(正確にgoogleなのかは知らないけど)人多数:) type Pよりよほど多いのを見ると、2140は相当人気なのだろう(Type Pは他に良い部分があるからだろう、というのがおいといて)

というか、ネットブックとスマートフォンの機能差が小さくなっていく中で、自分の中でもなにが欲しいか、というのが微妙にぶれつつある。iPhoneやAndroid(まだユーロ圏未発売)、Palm preとかも結構需要を満たすのじゃないかな、とは思うのですよ。

個人的な用途として、以下のようなのが上げられると思うんですが、

  1. 持ち運ぶメール等環境。ただし、移動は引っ越しか日本滞在ぐらい。

  2. ナビ機能。Google Map+GPS程度があれば十分

  3. Web。blog等更新、予約等確認、時刻表とかグルメ情報とか、ちょっとした情報収集

  4. 暇つぶし系ゲーム

  5. チャット、IRC。

  6. メモ程度のテキスト書き


なんという!これって結局QWERTY以外はガラパゴスケータイで出来てたことばかり!(いや、実際キー以外は不満無しだった)日本語入力の問題は置いておくとしたら、モバイル用にはスマートフォンで十分なのである。別にNetbookじゃない相応のを買っておけばいいわけだ。まあ、ネットブックには半分おもちゃとしての興味があるし、日本遠征中の端末としては、大活躍が予想されるんだけど。

いずれにしても、早くデリバリーが始まらないかなー

ようやくVAIO typePが出てきたので第二世代ネットブックとでも言うべきあたりが出そろってきた。色々考えてみるのも楽しいが、L.star的に欲しくなったのは以下。今回のコンセプトは長期休暇に持ち運べる大きさで、ブラウザIMメールFlashゲーム程度の機能追求しかしない。重めの機能はどんどんデスクトップに持って行く方向。となるとゼロスピンドルなSSD機かなぁ。どうせLinuxだろうが普通に使えるのは疑ってない。

  • VAIO typeP
    なにしろ600g+64GB SSDなのに普通のサイズ、という夢のマシン。あと横1600というあり得ない解像度、トラックポイント系の何か。気になるのはグラフィック性能のしょぼさで有名なGMA500。敵は値段。あと、こちらでは使い物にならないWANとGPSが抱き合わせなところ。日本で買うとGPS無し、ヨーロッパで買うとZ540が選べないとかそういう寂しいことになりそう。
    あと瞬間起動だという怪しいLinuxが気になる。SplashTopだろうか。IRCまで出来てしまうと(Pidginいりなので可能ではある)Windowsを立ち上げないとか、そういうことになりそうだ。
    ソニータイマー?今2003年購入のVAIO Zが元気にまだ動いている。

  • HP 2140
    ネットブック最高のキーボードと言われた2133のAtom版。高解像度版があるのがポイントか。重量は1.2kgと重い(typeP二台分w)が、持ち運びと性能のバランスが取れていると褒めるべきだろうか。欠点はSSDなしだが、買ったら入れ替えればすむ。(160GBのHDD以外に80GBのSSDを選択可能)レビューもべた褒めという話。HPは古き良きIBMに近い部分もあって、今と大きく変わらないんじゃないかと思う。

  • Eee S101
    上記2台が出てくるまで本命だった。軽くて性能も良くて薄型でかいSSDと言うこと無し。重さ1kgとスタミナがまずまずだが、さすがにtypePを見ると見劣りするが、Asus的にはコストとの折り合いをきっちり付けた機種だろう。性能的には上記2140とほぼ同じと見た。

  • Inspiron Mini 9
    あり得ないキーボードで有名なDELLのだが、実は最近SSDの容量が増えて、64GB(ただしLinuxのみ)も出ているらしい。ワールドワイドならではの入手しやすさが最大のメリットだが、オランダではまだ売ってない。どゆことー
    Mini12は華麗にスルー。SSDでもなければGMA500だし、しかも重くて結構高い。

  • GIGABYTE M912x
    タッチパネル機。スターロジックの羽生さんのタブレットPCによる神プレゼンを見てから、タブレットPCは欲しいと思っていた。しかし今の所それ以外のメリットはないし、そもそも最近プレゼンなんかまったくしていない。


もともとノートPCをメインに使っている部分もあって、結局高級志向なのかな、とは思う。そうなるとMacBookAir、VAIO typeZ(またZか)、ThinkPad x300あたりの13インチ軽量機も視界に入ってくる。いずれもSSDがあるし。

去年末ぐらいに買い換えを考えてからずいぶん立っているけど、やはり難しいなぁ。

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