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MySQLから派生した、カスタマイズ性を追求するRDBMS実装。マイクロカーネル的な作りを追求し、カスタマイズ性を高めるというのは非常にユニークな点だ。もっとも、ユニークとはいえPostgreSQLやMySQLを初めとして、普通に随所で試みられている部分である。ただ、prepared statementなど含め、かなりコア部分までモジュール化しよう、という目標がすごい。

いわゆる教科書的RDBMSというのがあまりに多機能すぎ、またパフォーマンスにシビアすぎるのは誰もが認めるところだと思うし、そういう点を取捨選択したいというのは要望として「あり」だと思うのだが、実際のところはどうだろう?技術的に困難じゃないか、サブシステムに分割されることによるオーバーヘッドの存在や、サブシステム同士のロック競合の解決の困難さなど、くらくらしそうな技術的課題が山積みすぎる、と感じなくもない。そういった柔軟な対応をするにはRDBMSというのはあまりにもフォーマルすぎる仕掛けなのでは無かろうかと思うことは多々ある。

今の所リリースがあるわけではないし、これからようやく本格化するものだろうから、当面見守ると言うことになるだろうと思う。しかし、実際に拡張可能なアーキテクチャを得ることが出来るなら非常に興味深い。

これを使ってレプリケーションを作ると面白いな、と思うのは自分の頭の中に虫が湧いている証拠だろう。