2008年04月

http://www.technobahn.com/news/2008/200804172000.html

とりあえずURLとタイトルだけ。正直、よくわからん。しかし、これだけで「Sunはコミュニティを見殺しにするつもりだ」とか「だから1企業に支配されているソフトウェアは(ry」とか過剰反応するのは拙速に過ぎるだろう。

続報あるいは他のニュースソースを待ちたい。

アムステルダム開催なので派遣先は休んで行ってみた。詳細は後でまとめるとして雑感でも。今日のセッションは「オープンソースビジネス」「AJAX」「システム管理」の3種類。

・オープンソースは、すでにマイクロソフトのような「伝統的な」会社ですら取るような戦略になっている。
・ヨーロッパのオープンソースビジネスは、アメリカ独占の状況に釘を刺したいという意図が見え隠れする。
・これからのオープンソースとは、単なるソースコードがオープンなのではなく、オープンスタンダードの1実装としての役割を持つべき。また、単なるコード公開にとどまらず、高い拡張性を有し、ユーザーみんなが参加してソフトウェアを作っていく方向である。例えばOOoやFxのような、extensibleなもの。
・AJAXは「使いやすさ」から「作りやすさ」「パフォーマンス」の両方にシフトしていきたいようである。もうすぐ成熟の域に達するだろう。
・最近のWebサーバは、AJAXのせいで非同期イベント通知のような使われ方をしたりするケースも増えてきている。そのようなケース(10000接続/サーバ!)ではマルチスレッドであることがボトルネックになってきている。対策としては、poll()とワーカースレッドを使った非同期I/O型(その次はOSのソケット生成管理!)で、最新のTomcatなどはその方向にすでに向かっている。
 昔はselect()でスレッドもどきがあったが、最近ではカーネルスレッドであれユーザランドスレッドであれ、押されていたように思う。しかしここに来て先祖返りのようだ。未だにプロセスなPostgreSQLの立場は! 
 ま、もちろん負荷の方向性が違うのだが。しかし一方で、DBはアイドル時間が決して短くないので、同様の結論になりそうな気もしないでない。

GTDの一貫というか、ある意味アイデアばっかり蓄積する自分のために、それを外にはき出して忘れてしまって、もっと自分にとって楽しいものに振り分けよう、と言うコーナーを思いついた。アイデアは無償で紹介するので、誰か作ってフリーで公開するなり、商用化するなり、つまらないアイデアだとせせら笑って欲しい。

と言うわけで第一回はVNCd Display Driverと言う何か。

これはいわゆる「VNCもの」だけど、

・ディスプレイとして認識される、フレームバッファをオンメモリに持ったドライバ
・ドライバと通信して、VNCプロトコルサーバとなるdaemon

の組み合わせで、いわゆる複数マシンの複数ディスプレイ構成を行うのに使えるのではないかという話だ。既存ものとしては、Maxivistaが近い。というか別にMaxiVistaで問題ないのだが、自分で実装するならVNCということで。

これで、2台のノートPCを並べ、片方をプライマリ(デスクトップ)片方をセカンダリ(サーバ)として、Synergyを通して操作すれば、実に美しい対照型デスクトップ環境が!と思ってたんだけど、ドライバを作るというのは面倒な話なので頓挫中。

ちなみに、このような「キーボード、マウスだけでなくディスプレイまで含めた共有」というのは、Synergy自体のTODOリストにもある。

そういえば誰かが「D-sub入力,キーボード,マウス出力ができる、ノートPCにつないでノートをKVM端末にする機械があったら面白いのに」と言っていたな。こういうのは面白いけど、能力的に絶対に手に余るのでこんなところで。

↑このページのトップヘ